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築年数

中古住宅の売却で物件価格に最も大きな影響を与えるのが、築年数です。建物は完成したときが価格のピークで、日々価値が下がるため、築年数によって大きく物件価格が変わります。木造住宅の場合、築10年で資産価値は半分になり、築15年で3割、築20年ではほとんど資産価値がなくなってしまいます。

構造

建物の構造によって法定耐用年数が異なります。住宅の法定耐用年数は、木造で22年、鉄筋コンクリート造は47年、金属厚さ3mm以下の軽量鉄骨造は19年、金属厚さ3mm以上4mm以下の軽量鉄骨造は27年、重量鉄骨造は34年となっています。中古住宅の物件価格を決める際には、法定耐用年数を参考にする場合もあります。

間取り

3LDKや4LDKなど部屋の数が多くなると、建物も大きくなるため物件価格も高くなります。ただし、二世帯住宅やデザイナーズ物件など、特殊な間取りの場合は一般的な住宅よりも需要が少なくなるため、物件価格はそれほど高くならない傾向があります。

劣化具合

築年数の古い建物では、あちこちで経年劣化が起こっています。特に水回りの落ちない汚れや、壁紙や床材の損傷などは、リフォームが必要になることも少なくありません。その分だけ物件価格が低くなってしまいます。

利便性

建物の状態だけではなく、利便性も物件価格に大きな影響を与えます。徒歩圏内に駅や商業施設、学校や病院などがある場合は物件価格が高くなります。

周辺の環境

周辺の環境によっても物件価格が左右されます。周辺に墓地や高圧線、ゴミ処理場などの嫌悪施設がある場合は、物件価格が低くなってしまいます。

机上査定

様々なデータをもとに査定価格を算出するのが机上査定です。「簡易査定」とも呼ばれます。築年数や面積などの情報を提出するだけで査定価格を算出できるので、気軽に依頼することができます。中古住宅を本格的に売却する前に、とりあえず相場の価格を知りたい方におすすめの方法です。

・メリット

机上査定の最も大きなメリットが、手軽に査定価格がわかることです。不動産会社に電話で査定を依頼する以外にも、Webサイトなどでも対応しているので、好きなタイミングでどこにいても査定ができます。また、査定価格を算出するスピードも速く、数時間から1日で査定価格を知ることができます。

・デメリット

机上査定のデメリットとして挙げられるのが、査定の精度が低いことです。実際に物件を見ることのない机上査定では、築年数や面積などの物件情報や過去の取引事例などのデータだけで査定価格を算出するため、あくまでも参考価格となります。

訪問査定

売却したい住宅を不動産会社の担当者が実際に見て、査定を行うのが訪問査定です。駅からの距離や周辺の環境、建物や設備の劣化具合などを直接確認するため、査定の精度が高く、具体的に中古住宅を売却したい方におすすめの方法です。

・メリット

訪問査定は住宅のプロである不動産会社の担当者が直接確認し、査定価格を算出します。そのため、実際の売却価格に近い査定価格がわかります。また、担当者と会って話すことで、信頼できる不動産会社かどうかを確認することができます。

・デメリット

訪問査定では確認事項や調査内容が多いため、査定に1週間ほど時間がかかることが一般的です。また、査定時には立ち会う必要がある、不動産会社の担当者と日時を調整するなどの手間がかかります。

それぞれの特徴やメリット・デメリットを踏まえたうえで、自分の希望や要望に合う査定方法を選択しましょう。