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戸建てを売却しやすいシーズン

一年のうちで戸建てやマンションの需要が高まるのが、転勤や子供の進学などによってライフスタイルが変わる「年度末」です。そのため、新生活が始まる前の1～3月、特に2～3月は住み替えの需要が高まることから高値で売却できる可能性が高くなります。

一方で4～5月には中古物件の需要が減るため、この時期の売却はあまり期待できません。

急いで売却する必要がない場合、企業の人事異動で需要がある10月前後か、もしくは翌年の2・3月を狙って売却するとよいでしょう。

築年数

戸建てやマンションなどの住宅は、築年数が経過すればするほど売却価格が下落します。そう考えると、売却したいと思ったときがベストタイミングです。

戸建ては築10年を境に需要が急激に減り、築20年までは下落幅が緩やかですが、築20年を過ぎると建物自体の資産価値はゼロになる可能性が高くなります。10年を過ぎたら早めの売却がおすすめです。

税金

戸建てなどの不動産売却では大きな金額が動き、税金が発生します。

不動産売却により利益が出ると譲渡所得税を納める必要がありますが、所有期間が5年未満では39.63％、5年以上では20.315％と税率が倍近く違うのです。

また、戸建てを居住用としていた場合は所有期間が10年を超えていれば軽減税率も適用されます。

最近では空き家問題が問題視されていることを受けて、空き家になってから3年目の12月31日までに売却すると「3,000万円特別控除」という特例を利用できる場合があります。税金面では所有期間によって税率が大幅に変わるため、税率が切り替わるタイミングを見極めることで、節税も可能です。

ローン金利

戸建てやマンションなどを売却する方の半数近くは、家の住み替えが理由です。

新居をお得に購入するためには「不動産相場が低い」「住宅ローンの金利が低い」ことが大切ですが、不動産相場が低いと売却価格が下がります。そのため、売却するなら「不動産相場が高くて住宅ローンの金利が低いとき」がベストタイミングだといえるでしょう。

ただし、注意しなければならないのが、売却予定の不動産に住宅ローンが残っている場合です。住宅ローンが残っていても売却することは可能ですが、「ローン残高」と「売却できる価格」を確認しなければなりません。その際には不動産会社に相談してみてください。